何を選ぶ?どう選ぶ?
「〇〇に行っていたのですが、伸びなくて」「本人が進んで行きたがらなくて」と転塾をしてきた生徒が何人もいます。これは、お母さんや本人が悪いのではありません。ただ塾の選び方を知らなかった、そして、塾側の説明が不十分か、逆に営業トークが過ぎることが原因です。
塾を選ぶ基準は、お子さんの学力よりもむしろ性格が重要です。
例えば、学校や塾でまじめにやっているのに、お子さんの成績が下がってきたら「学校で先生に聞けないの?」「どうして塾で聞かないの?」と聞いてみて下さい。もしも「質問出来る空気じゃないから」という返事だったら、こういう生徒は、お友達の目を気にしてなかなか質問しにくい生徒です。こういうお子さんは個別指導か家庭教師がおすすめです。
親御さんは結果や授業内容を気にしますが、お子さん側の塾の不満は、授業や学習のレベルよりも「空気」の方が多いんです。友達と一緒がいい生徒もいれば、友達と別がいい生徒もいます。実は、当塾に転塾してきた生徒でも、口にする理由の多くは「空気」です。
ここでは性格に合わせた塾の選び方を、集団塾、家庭教師、個別指導を比較して説明します。
集団塾
長所
多くはレベル別にクラスやコースが作られているので、同レベルのライバルと切磋琢磨することがモチベーション維持につながります。また、様々な学校の生徒との交流も望めます。結果として、自分の相対的な学力も把握しやすい利点があります。月謝が比較的安め。
短所
教材や学習内容の個別対応が望めない点が最大のデメリットです。机間巡視も一人当たりの時間は短く、また、前述の通り、他の生徒の目が気になる子には、発言や質問がしにくい環境です。
向いている子
・学校で先生に質問ができる。
・友達とテストを見せ合って競うことがある。
・学校のテストで80点以上取れている。
など学校でそつなくうまくやれる子は、基本的に集団塾がおすすめです。
向いていない子
・友達に自分の欠点や成績を見られたくない子。
・自分から他人に話しかけにくい子。
・学力が平均以下の子。
など、コミュニケーションスキルや心理的なプレッシャーが弱いタイプ
家庭教師
長所
レベルやスケジュールなど、全てがお子さん中心に動きます。
先生の授業は全て独り占めです。
短所
全てが家庭教師の人柄と教授力にかかっており、理想の家庭教師に出会えるかどうかにかかっています。
月謝が高くなりがち。自宅での授業が生徒や家族に負担になる場合も。
向いている子
学力の低い子(目安:20点未満)
学力が非常に高く志望校が特殊な子。
向いていない子
他人との距離がつかみにくい(遠すぎる、近すぎる)子。
個別指導
集団塾と家庭教師のハイブリッド。
長所
少人数のため、内容が個別で教わる時間も長い。
対象となる学力が幅広い。
短所
講師の経験・力量に左右されやすい。